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日々のつらつらヲタ雑記
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昨日に引き続き、これから明日の朝まで仕事です。
決算月につき物の棚卸です。今日と来週です。
はーー。
書き直してるのですが、一箇所手を入れ始めたら、どんどんあれもこれも気になってしまって、結局まだラストまでいけてません。
市丸さんは動かすのが難しいと分かっていても、つい・・ね(笑)
あれ?もしかして私結構市丸さん好き?
ウラタロスはかなり好きですが・・・あはははは。

日→浮本ですが、前編はひっつん中心なので、ちょっと日受要素が多いかも。(市日とか、藍日とか)
苦手な人はごめんなさい。
更新できないかわりに、プレビューをちょろっとずつ載せますー。
早く仕上げて印刷して製本しないとおおおお。

『あんな男の、何処がいい』

以前から、七緒の気が知れないと、冬獅郎は思っていた。

今は尚更強く思う。

『あんな男の、何処がいい。何がいい』

昼夜問わず酒を嗜み、色事に耽り、まともに勤めを果たそうともせず、副官を泣かせる、あんな男の、何がそんなにいい。自分には理解不可能だ。

冬獅郎は下唇を、強く噛む。

口惜しさに、眼の裏が血色に染まる思いだ。

『俺の方が、何百倍もマシじゃねえか』

だが、ふつふつと、腹の底から湧き上がる激しい怒りはやがて、己の身を凍らすほどの冷たい絶望に変わっていく。

自分の方が『隊長職』として、何百倍マシだとしても、自分がどう足掻いても、血反吐をはいて渇望しようとも、手に入れられないモノを、あの男は持っている。

大人の雄の匂いを撒き散らす、見事な体躯を、逞しい腕を。あの男は持っている。

『それだけだ』

自分とあの男の差は、たったそれだけ。

なのに、たったそれだけが、圧倒的な、決定的な違いなのだ。

『こんな身体でさえなければ、あんな奴に、あんな奴に』

己のこの身を、何度呪ったか分からない。

小さな体躯、細い手足。薄い、胸。

だが、呪っても、怨んでも、どうにもならない事実を、冬獅郎は身をもって知っている。

だんだんだん。

霊圧も冷気も、何もかも解放したまま、冬獅郎は雨乾堂へ早足で歩いていく。

眼の前に横たわる、無残な現実に。



その怒気の満ちる背中を、屋根の上に腰掛、こっそり見ていた者がいる。

膝の上で頬杖をつき、実に力の抜けた姿勢で眼下を、滅多に開かない細い眼で眺めていた。

常に笑みを湛える薄い唇が動く。

「お疲れさん」

口端を吊り上げて、冬獅郎よりも濃い銀髪の男は、にんまりと笑った。







市丸さんはしろちゃんより濃い銀髪な設定です。乱菊さんと三人並んだら、金銀パール(違)と派手だよなあ。

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自己紹介:
岐阜の片隅に暮らす腐女。
年頃のお嬢さんを持つヲタ友達が欲しい今日この頃。
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