日々のつらつらヲタ雑記
CATEGORY:イベント・オフライン
2008年09月21日 (Sun)
あまり需要がないかもしれないのですが、自分を追い詰める意味で(毎度のことです)。
今書いている荊姫番外編 弐から。
喜助さんが気持ち悪いかもです。
今書いている荊姫番外編 弐から。
喜助さんが気持ち悪いかもです。
『な、何て素晴らしい未来なんでしょう!』
優秀すぎる頭脳の使い方を、思いっきり間違えている喜助は、己のお幸せな妄想に眼を輝かせた。ついでに口端から涎が零れそうになっている。
「ほ、本当に、いいんすか・・・?」
人外魔境・浦原喜助に悪魔と言われる女を、伺うよう見上げれば、
「どうぞ(はあと)」
清らかに、女神の如く微笑む悪魔の姿。
ああ。
きっと何時の時代にも、悪魔が差し出す誘惑は、こんなにも甘美なのだろう。
抗いがたい、誘惑。
「じゃあ・・・遠慮なく・・・」
「ええ。お早くお持ち帰りくださいな★」
血の気の引いた海燕を、そそくさと抱き上げようとしたその時。
「どうしたんだ海燕!」
廊下の奥から、一番来て欲しくなかった相手が、驚いた声と共にやってきた。
白い髪をなびかせて、死覇装に隊長羽織姿の浮竹だ。雨乾堂から出向いてきたのだろう。
「ちっ」
一瞬以下で舌打ちをしたのは、喜助ではなく、悪魔だ。
どうやら、浮竹が騒ぎを聞きつけてやってくる前に、海燕を喜助に押し付ける腹づもりだったのだろうが。
世の中、そんなに甘くない。
「こんな哀れな姿になって・・・」
喜助に抱きかかえられた海燕のすぐ脇に、浮竹は膝を折る。喜助の姿など、視界のどこにも入っていないらしい。
「一体誰が、海燕をこんな目に。いやいや、そんなことより、早く卯ノ花の所に連れていかねば・・・!」
浮竹が、海燕に両腕を伸ばすが、その浮竹から、喜助は海燕を遠ざけた。
「あたしが連れて行くから、いいんですっ」
「き、喜助。お前何時の間に」
「ずっと居ましたよ!つか、卯ノ花サンのところに連れて行かなくたって、あたしが治して差し上げます。浮竹サンは手を出さないでくださいよっ」
後から来たくせに、引っ込んでろ。と言わんばかりに、喜助は海燕を抱きかかえたまま、浮竹を睨み付けた。
琥珀色の眼には、ぎらぎらと嫉妬の焔が燃え上がっている。
「ぅっ」
喜助の異常な悋気に、一時怯んだ浮竹だが、そこはそれ。浮竹だって負けていない。
眼にも留まらぬ速さと強さで(瞬歩使えるし、浮竹隊長ああ見えて、莫迦力だし。清音談)、海燕を喜助の腕から奪い取った。隊長羽織に、海燕の血がべったりとつく。
「海燕は、お・れ・の副官なのっ!だから、俺のなのっ!」
「なッ!・・・普段独り占めしてるくせにッ!」
血が滲むくらい下唇を強く噛んで、わなわなと全身をふるわせた。
不健康な青白い肌が紅潮し、なかなか色っぽい。が、それどころではない。
喜助とて、まぐれで隊長職になったわけではないから、当然実力行使で奪い返す。
「たまにはあたしに貸してくれたっていいっしょ!」
「嫌だ!海燕はお・れ・のなんだからっ」
「浮竹サンひとりのモノじゃないっすよ!」
「離せ喜助っ!」
「アンタこそ、離しなさいよッ!」
「絶対離さないからなっ!」
「あたしだって離しゃしませんよッ!」
ぎゃーぎゃーぎゃーー。
続きがんばります。
優秀すぎる頭脳の使い方を、思いっきり間違えている喜助は、己のお幸せな妄想に眼を輝かせた。ついでに口端から涎が零れそうになっている。
「ほ、本当に、いいんすか・・・?」
人外魔境・浦原喜助に悪魔と言われる女を、伺うよう見上げれば、
「どうぞ(はあと)」
清らかに、女神の如く微笑む悪魔の姿。
ああ。
きっと何時の時代にも、悪魔が差し出す誘惑は、こんなにも甘美なのだろう。
抗いがたい、誘惑。
「じゃあ・・・遠慮なく・・・」
「ええ。お早くお持ち帰りくださいな★」
血の気の引いた海燕を、そそくさと抱き上げようとしたその時。
「どうしたんだ海燕!」
廊下の奥から、一番来て欲しくなかった相手が、驚いた声と共にやってきた。
白い髪をなびかせて、死覇装に隊長羽織姿の浮竹だ。雨乾堂から出向いてきたのだろう。
「ちっ」
一瞬以下で舌打ちをしたのは、喜助ではなく、悪魔だ。
どうやら、浮竹が騒ぎを聞きつけてやってくる前に、海燕を喜助に押し付ける腹づもりだったのだろうが。
世の中、そんなに甘くない。
「こんな哀れな姿になって・・・」
喜助に抱きかかえられた海燕のすぐ脇に、浮竹は膝を折る。喜助の姿など、視界のどこにも入っていないらしい。
「一体誰が、海燕をこんな目に。いやいや、そんなことより、早く卯ノ花の所に連れていかねば・・・!」
浮竹が、海燕に両腕を伸ばすが、その浮竹から、喜助は海燕を遠ざけた。
「あたしが連れて行くから、いいんですっ」
「き、喜助。お前何時の間に」
「ずっと居ましたよ!つか、卯ノ花サンのところに連れて行かなくたって、あたしが治して差し上げます。浮竹サンは手を出さないでくださいよっ」
後から来たくせに、引っ込んでろ。と言わんばかりに、喜助は海燕を抱きかかえたまま、浮竹を睨み付けた。
琥珀色の眼には、ぎらぎらと嫉妬の焔が燃え上がっている。
「ぅっ」
喜助の異常な悋気に、一時怯んだ浮竹だが、そこはそれ。浮竹だって負けていない。
眼にも留まらぬ速さと強さで(瞬歩使えるし、浮竹隊長ああ見えて、莫迦力だし。清音談)、海燕を喜助の腕から奪い取った。隊長羽織に、海燕の血がべったりとつく。
「海燕は、お・れ・の副官なのっ!だから、俺のなのっ!」
「なッ!・・・普段独り占めしてるくせにッ!」
血が滲むくらい下唇を強く噛んで、わなわなと全身をふるわせた。
不健康な青白い肌が紅潮し、なかなか色っぽい。が、それどころではない。
喜助とて、まぐれで隊長職になったわけではないから、当然実力行使で奪い返す。
「たまにはあたしに貸してくれたっていいっしょ!」
「嫌だ!海燕はお・れ・のなんだからっ」
「浮竹サンひとりのモノじゃないっすよ!」
「離せ喜助っ!」
「アンタこそ、離しなさいよッ!」
「絶対離さないからなっ!」
「あたしだって離しゃしませんよッ!」
ぎゃーぎゃーぎゃーー。
続きがんばります。
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岐阜の片隅に暮らす腐女。
年頃のお嬢さんを持つヲタ友達が欲しい今日この頃。
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