忍者ブログ
日々のつらつらヲタ雑記
32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

日浮がすすまないーー(涙)
本当に冬コミに間に合うのか俺ーー。

そんなこんなで、アレロク文です。
何だか似たよーーなシュチュが多くて申し訳ないのですが、ぶっちゃけ、してるシーンよりも、その前後がすきだったりします。(読むのは別ですが・笑)
萌えに正直に書いちゃうと、こんなんばっかです。すみません。

それでもいいよーという方だけどぞ。
・・・ロクオンに「ケツ」と言わせるか「尻」と言わせるか、実は物凄く迷ったりしてます(笑)。

ぱちぱちありがとうございます(礼)




滾る熱を出し切って。

全身を駆け抜けた甘い痺れの余韻に浸りつつ、息を整えると、アレルヤは組み敷いていた身体から、ぎこちなく上体を起こした。

最後は気遣う余裕もなくて、抱きしめると言うより、抱きついていたので。

さぞかし重かっただろうと、薄闇の中、様子を伺えば。

汗で額に張り付いた前髪をかき上げる彼の眉間には、縦皺がくっきり刻まれていて。

眼は、まだ閉じたまま、荒い呼吸を繰り返している。

胸に飛び散った白い飛沫を拭おうとしたが、手の届く範囲には己の脱いだシャツしかなく。

仕方がないから、それで拭き取った。(後で洗えば澄むことだ)

「・・・・・」

思わず「すみません」と、唇から零れそうになって、アレルヤは口を噤む。

言い出せない雰囲気があったし、大体、何から謝ればいいのか。

どうしてこんなことになったのか、アレルヤ自身、上手く説明ができなかった。


そろそろ休もうとしていた自分の所に、彼が文庫を借りにきて。

明かりを落とした部屋で、寝台に腰掛て何でもない話をしていたら。

何時しか自分達の間から言葉が消えていた。

「―――――」

彼の眼には、感情が見えなくて。

気付いたら、翠緑色に引き込まれていた。

もしかしたら、自分の眼も同じだったのかもしれない。

互いに吸い寄せられるように、口付けていた。

角度を変えて、深く、貪るようすり合わせて。

快感に、耐久性のない自分が焦れて、彼を押し倒してしまったけれど。

あと数秒、口付けに酔っていたら、彼に抱かれていたかもしれない。

そう思うと今更ながらに、かぁっと頬があつくなる。

しかし。

今の今まで言葉を交わすこともなく、無言でがっついていた己の姿を同時に思い出し、血の気が引いていく。

全てが一方的過ぎて、幾ら優しい彼でも機嫌が悪くて、当然だった。

何と言葉をかけていいのか、下半身を繋げたままの動けないアレルヤに、ロックオンは「抜いてくれ」と、気だるげに言った。


「まさかこの歳になって、野郎にケツを貸すことになろーとは、思わなかった」

シーツを引き上げ、自分の寝台で眠る姿勢に入ってしまったロックオンの言葉に、アレルヤは身の置き場がなくなる想いだ。

ここは自分の部屋なのに、今すぐ逃げ出したい。

やはり、抱かれる側は彼の本意ではなかったのだ。

「・・す・・・すみません・・・」

「――あ?」

ロックオンがシーツを掴んだまま動きを止めて、アレルヤを見た。

突き放すような冷たい眼ではなくて、何時もの、彼だったことに、アレルヤは僅かに救われた気分になる。

どうやら独り言だったらしく、それをアレルヤが聞きとめたことに、ロックオンは少しバツが悪そうに、癖のある髪を掻いた。

そして、寝台に腰掛けるアレルヤに「来い来い」と手招きをする。

「はい・・?」

おずおずと、両手をついて近づけば、ロックオンの腕が伸びてきて、首に絡みつく。

抱き寄せられる形で、再び口付けを交わした。

今度は、触れるだけの優しいもの。

「莫迦だな、謝るなよ。そんなつもりで言ったんじゃないし、嫌だったわけじゃない」

「・・・本当に?」

「当り前だろう。じゃなかったら、押し倒された時にお前さんを殴り飛ばしてるよ」

「でも」

「餓鬼の頃ならいざ知らず、俺は二十四なんだぞ。ちょっと・・・恥ずかしかったんだよ」

まいったな。

言いながら、小さな子をあやすよう自分の髪を撫でるロックオンの隣に、身体を横たえる。

息を深く吸い込めば、彼の使っているシャンプーと汗の混じった匂いが、鼻腔を擽った。




なにげにつづきます

PR
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS
TRACKBACK
TRACKBACK URL
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
じゅにあ / jyunia
性別:
女性
自己紹介:
岐阜の片隅に暮らす腐女。
年頃のお嬢さんを持つヲタ友達が欲しい今日この頃。
ブログ内検索
バーコード
アクセス解析
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
忍者ブログ [PR]
"じゅにあ / jyunia" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.