うっとり。時々、ハレルヤが物凄く悪い良守(結□師)に聞こえたりしましたが、それもいい。
ハレルヤが可哀想で、アレルヤが可哀想で。
もしハレルヤがアレルヤの生み出した、もうひとつの人格ならば、アレルヤが絶望するのは当然ですよね。
自分の本質が、あれでは。
ハレルヤを形成するものは、怒りと狂気と悲しみ。
逆を言えば、アレルヤがあんなに優しい良い人でいられるのは、アレルヤがいるからで。
あーー。ハレアレ萌え。
11話がどうなるのか、今から楽しみで心配で、ドキドキします。
そんな感じで、10話の後を妄想。
ロク→アレ文になってますが、アレ←ロクでもいいかなと思っています。
アレを心配するロクの話です。
「ふう」
人革連が撤退した後、機体の整備作業に入ろうとしたロックオンだったが、イアンにどやされ、渋々艦内に戻っていた。
ロックオンもかなり食い下がったのだが、「一眠りしてから来い」と、イアンとハロ達に強引に追い出され、結局、通路を自室に向かっていた。
イアンの気持ちは分かる。
先刻まで必死に戦っていたパイロットを、少しでも休ませようとしているのだ。
有難い気遣いだと思う。
でも。
『眠れねえよ』
今までのミッションとは異なった今回。
極度の緊張状態から通常に戻るには、多少時間を要するだろうと、何処か他人事のようにロックオンは思った。
精神も身体もかなり疲弊しているのに、研ぎ澄まされた神経がぴりぴりと、疲れも睡魔も寄せ付けない。
取りあえず部屋には戻ってはみた。
一息ついて、寝台に転がって努めてはみるものの、やはり眠れなかった。
ブリーフィングルームへの召集は、まだ掛かっていない。
それまで、何処かで――一人でない所で時間を潰そうと、部屋を出た。
行き先は特に決めていなかったのに、気付けば、アレルヤの部屋に向かっていた。
「アレルヤ?」
声をかけてみるが、内側から返答はない。見れば、ロックされている形跡もない。
思い切って開閉ボタンを指先で押すと、軽い音を立てて扉は開く。
「・・・アレルヤ?」
照明を落とした部屋に、人の気配はなく。
主が帰っていないことを告げていた。
『どうかしたのか』
回収に向かったティエリアとは違い、アレルヤは自分で戻ってきた。
着艦したのも、刹那と大して変わらないはずだから、随分前だ。
イアンのことだから、アレルヤだけ整備の手伝いを許しているハズもない。
「・・・・・」
ロックオンの身体は自然と、コンテナに向かっていた。
『もしかして、まだ着替えてるとか』
幾らなんでも、それはないか。と思いつつ、ロックオンが目指す場所に、クリスティナの姿が見えた。
壁に凭れるでもなく、宇宙服を着たまま心配げに通路に佇んでいる。
そう言えば。
この気さくなオペレーターがちょくちょくアレルヤに話しかけている光景が、ロックオンの脳裏で再生された。
もしかしたら彼女は。
『アレルヤを待っているのだろうか』
目的の場所のまん前に彼女がいる。何より目が合ってしまった。
それに『女性限定で優しい』と、フェルトに言ったばかりだ。
どうしたんだ、クリスティナ。
話しかけようとした時だ。
扉が開いて、着替えを済ませたアレルヤが通路に出てきた。
クリスティナを認めた途端、アレルヤの身体がありえないほど強張り、後に引いた。
何をそんなに動揺しているのか。
ロックオンの位置からは、前髪に隠れて表情まで見ることは出来ないが、あまりにも不可解な反応だった。
「あの、アレルヤ」
大丈夫?と、クリスティナがアレルヤの腕に手を伸ばす。
ごく、自然な動きだった。ロックオンも、スキンシップを取るために、相手の腕や肩に触れるのだ。
なのに。
ぱしん。
鈍い音がして、ロックオンは思わず息をするのも忘れた。
アレルヤが、クリスティナの手を振り払った。
ありえない光景だった。
あの、心優しい誰にでも、穏やかな物腰の――女性には特に優しい――アレルヤが。
「・・・あ」
叩かれたクリスティナは、驚きで言葉をなくしている。
しかしアレルヤは、振り払った手を、もう片方の手で強く握り、ガタガタと全身が震えはじめた。
尋常ではない様子だ。
声をかけるべきかと、躊躇したが、何らかのショック状態に陥っているならば、早く正気に戻さねばならない。
「おい、アレルヤっ」
多少語気を強めて言い放ったロックオンが、一歩踏み出した所で、ギシギシと音が鳴りそうな動きで首を捻り、アレルヤがロックオンを見た。
大きく見開いた眼は涙で揺れて。目元は紅色に染まっている。
今にも、泣き出しそうな、いや、寸前まで泣いていたような。
この男が、声を殺し、隠れて涙を零していることを、ロックオンは知っていた。
大抵が、ミッションの後で。
深く、深く傷ついた如きアレルヤの表情が、ロックオンの胸を締め付ける。
なんて、痛々しい顔を晒すのか。
これではクリスティナでなくとも、何も言えない。
「・・・すみません・・・クリスティナ・・・ごめんなさい。ごめんなさい・・・」
一人に、して下さい。
小さく言い残して、逃げるようアレルヤは身を翻す。
「お・・ちょ、待てよ、アレルヤ」
アレルヤ。
ロックオンの呼び止める声も、何処か上滑りしていた。
クリスティナ→アレな感じです。ロクは何となく気付いていても、アレは・・・気付いてないっぽいなあ。
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