忍者ブログ
日々のつらつらヲタ雑記
50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

10話のハレルヤ。二度視聴したのですが、吉野さんいい仕事してます~~。
うっとり。時々、ハレルヤが物凄く悪い良守(結□師)に聞こえたりしましたが、それもいい。

ハレルヤが可哀想で、アレルヤが可哀想で。
もしハレルヤがアレルヤの生み出した、もうひとつの人格ならば、アレルヤが絶望するのは当然ですよね。
自分の本質が、あれでは。
ハレルヤを形成するものは、怒りと狂気と悲しみ。
逆を言えば、アレルヤがあんなに優しい良い人でいられるのは、アレルヤがいるからで。
あーー。ハレアレ萌え。
11話がどうなるのか、今から楽しみで心配で、ドキドキします。

そんな感じで、10話の後を妄想。
ロク→アレ文になってますが、アレ←ロクでもいいかなと思っています。
アレを心配するロクの話です。



「ふう」

人革連が撤退した後、機体の整備作業に入ろうとしたロックオンだったが、イアンにどやされ、渋々艦内に戻っていた。

ロックオンもかなり食い下がったのだが、「一眠りしてから来い」と、イアンとハロ達に強引に追い出され、結局、通路を自室に向かっていた。

イアンの気持ちは分かる。

先刻まで必死に戦っていたパイロットを、少しでも休ませようとしているのだ。

有難い気遣いだと思う。

でも。

『眠れねえよ』

今までのミッションとは異なった今回。

極度の緊張状態から通常に戻るには、多少時間を要するだろうと、何処か他人事のようにロックオンは思った。

精神も身体もかなり疲弊しているのに、研ぎ澄まされた神経がぴりぴりと、疲れも睡魔も寄せ付けない。

取りあえず部屋には戻ってはみた。

一息ついて、寝台に転がって努めてはみるものの、やはり眠れなかった。

ブリーフィングルームへの召集は、まだ掛かっていない。

それまで、何処かで――一人でない所で時間を潰そうと、部屋を出た。

行き先は特に決めていなかったのに、気付けば、アレルヤの部屋に向かっていた。

「アレルヤ?」

声をかけてみるが、内側から返答はない。見れば、ロックされている形跡もない。

思い切って開閉ボタンを指先で押すと、軽い音を立てて扉は開く。

「・・・アレルヤ?」

照明を落とした部屋に、人の気配はなく。

主が帰っていないことを告げていた。

『どうかしたのか』

回収に向かったティエリアとは違い、アレルヤは自分で戻ってきた。

着艦したのも、刹那と大して変わらないはずだから、随分前だ。

イアンのことだから、アレルヤだけ整備の手伝いを許しているハズもない。

「・・・・・」

ロックオンの身体は自然と、コンテナに向かっていた。


『もしかして、まだ着替えてるとか』

幾らなんでも、それはないか。と思いつつ、ロックオンが目指す場所に、クリスティナの姿が見えた。

壁に凭れるでもなく、宇宙服を着たまま心配げに通路に佇んでいる。

そう言えば。

この気さくなオペレーターがちょくちょくアレルヤに話しかけている光景が、ロックオンの脳裏で再生された。

もしかしたら彼女は。

『アレルヤを待っているのだろうか』

目的の場所のまん前に彼女がいる。何より目が合ってしまった。

それに『女性限定で優しい』と、フェルトに言ったばかりだ。

どうしたんだ、クリスティナ。

話しかけようとした時だ。

扉が開いて、着替えを済ませたアレルヤが通路に出てきた。

クリスティナを認めた途端、アレルヤの身体がありえないほど強張り、後に引いた。

何をそんなに動揺しているのか。

ロックオンの位置からは、前髪に隠れて表情まで見ることは出来ないが、あまりにも不可解な反応だった。

「あの、アレルヤ」

大丈夫?と、クリスティナがアレルヤの腕に手を伸ばす。

ごく、自然な動きだった。ロックオンも、スキンシップを取るために、相手の腕や肩に触れるのだ。

なのに。

ぱしん。

鈍い音がして、ロックオンは思わず息をするのも忘れた。

アレルヤが、クリスティナの手を振り払った。

ありえない光景だった。

あの、心優しい誰にでも、穏やかな物腰の――女性には特に優しい――アレルヤが。

「・・・あ」

叩かれたクリスティナは、驚きで言葉をなくしている。

しかしアレルヤは、振り払った手を、もう片方の手で強く握り、ガタガタと全身が震えはじめた。

尋常ではない様子だ。

声をかけるべきかと、躊躇したが、何らかのショック状態に陥っているならば、早く正気に戻さねばならない。

「おい、アレルヤっ」

多少語気を強めて言い放ったロックオンが、一歩踏み出した所で、ギシギシと音が鳴りそうな動きで首を捻り、アレルヤがロックオンを見た。

大きく見開いた眼は涙で揺れて。目元は紅色に染まっている。

今にも、泣き出しそうな、いや、寸前まで泣いていたような。

この男が、声を殺し、隠れて涙を零していることを、ロックオンは知っていた。

大抵が、ミッションの後で。

深く、深く傷ついた如きアレルヤの表情が、ロックオンの胸を締め付ける。

なんて、痛々しい顔を晒すのか。

これではクリスティナでなくとも、何も言えない。

「・・・すみません・・・クリスティナ・・・ごめんなさい。ごめんなさい・・・」

一人に、して下さい。

小さく言い残して、逃げるようアレルヤは身を翻す。

「お・・ちょ、待てよ、アレルヤ」

アレルヤ。

ロックオンの呼び止める声も、何処か上滑りしていた。


クリスティナ→アレな感じです。ロクは何となく気付いていても、アレは・・・気付いてないっぽいなあ。

PR
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS
TRACKBACK
TRACKBACK URL
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
じゅにあ / jyunia
性別:
女性
自己紹介:
岐阜の片隅に暮らす腐女。
年頃のお嬢さんを持つヲタ友達が欲しい今日この頃。
ブログ内検索
バーコード
アクセス解析
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
忍者ブログ [PR]
"じゅにあ / jyunia" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.